結婚して10年経っても子どもができなかった私は、36歳になって不妊治療を開始しました。
それまでの私は、「治療費が高いから無理」「太っている自分にはお母さんになる資格なんてない」と自分に言い訳をして、調べることすら避けてきたんです。
でも、そんな私が「今さら」と言われるかもしれない年齢で、88kgからの本気ダイエットと治療を同時にスタートできたのには、2つの大きなきっかけがありました。
【不妊治療を始めた2つの大きなきっかけ】
- 8年ぶりに再会した知人の、思いがけない一言
- 「門前払い」を覚悟で行った病院での、予想外の展開
結論から言うと、この出会いによって「痩せないと何も始まらない」という絶望が、「治療のために今できることをしよう」という前向きな覚悟に変わりました。
この記事では、結婚10年目・36歳の私が、なぜ重い腰を上げることができたのか。
同じように肥満や年齢で悩む方へ向けた、私の不妊治療ブログとしての体験談をリアルに書いています。
「今の体重じゃ無理と言われたことがある方」や「年齢的にもう遅いかもと悩んでいる方」へ。
88kgから10kgのダイエットと治療を並行している私の体験が、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
「太っている私には、お母さんになる資格がない」と不妊治療を諦めていた日々

まず私は生理不順で通っていた病院で、生理不順のことと合わせて妊娠しないことの相談だけはしていました。
でも、そこで返ってくるのはいつも「今の体重では妊娠しづらい。痩せたら妊娠すると思う」という言葉でした。
不妊治療はどうしたら…と聞いても、結局は「痩せろと言われた」だけで終わってしまう。
そうなると「痩せられない=お母さんになる資格がないんだ」と突きつけられているような気がして、自分を責めることしかできませんでした。

「どうせ頑張っても無理なんだ」 そう思ううちに、痩せることにも自分の体にも、どんどん無頓着になっていきました。
期待しては傷つくという繰り返しに疲れてしまい、自分をあきらめることで、なんとか心を守っていたのだと思います。
【今の私が振り返って思うこと】
今なら、病院によって方針が違ったり、お医者さんも「太っている状態での妊娠リスク」を私を思って遠回しに伝えてくれていたんだなと分かります。
でも、当時の私にそんな余裕はありませんでした。
ただただ「今のままのあなたでは、スタートラインにすら立たせません」と言われているような気がして、目の前が真っ暗になるような絶望を感じていたんです。
痩せられないまま過ぎ去った数年。「子どもはあきらめようか」と夫婦で話し合った日々

「痩せたらおいで」と産婦人科で言われたあの日から、気づけば2年も経っていました。
結局、私は痩せられないままでした。
不順な生理を見ても、以前のように落ち込むことはなくなっていました。
「今月もだめだったな」と思って、終わり。いつからかそんな意識すらなくなっていき…。
夫とも、特別に重い空気になるわけでもなく、「もう、二人で生きていくことを考えてもいいのかもしれないね」そんな話を、結構前向きに話し合っていました。
子どもがいないこと=不幸ではないからです。
ただ、子どもをあきらめるという話をし始めてからは、「痩せなきゃ」と思う気持ちさえ、あいまいに!
なぜか美容にも体重にも、少しずつ無関心になっていったのです。
今思えば、それはあきらめというより、自分自身への関心まで手放してしまっていた状態だったのかもしれません。
期待して傷つくことすらありませんでした。
私の中からは、子どもを持つ未来は、現実の選択肢から静かに外れていっていたのだと思います。
きっかけ①:知人と8年ぶりの何気ない再会からの紹介

あきらめかけていた私の背中を最後に押したのは、知人からの「軽い一言」でした。
もう子どものことも深く考えなくなっていたある日、本当に偶然8年くらい会っていなかった知人に再会しました。
そのとき、久しぶりで話も弾んで、色々な話をしました。
夫婦共通の知り合いだったので、子どもの有無についても聞かれて普通に 「子どもできないんだよね。病院でも不妊治療進めてもらえなくて…」 と、自虐交じりの愚痴として軽く話したんです。
子どもいないことを話すと、邪推もあって時々気まずそうにされるんですが、その知人は違って本当に軽く「私が行ってた不妊治療の病院良いよ」と言ってくれたんです。
私は「へ~そんな病院あるんだ」という達観した気持ちでした。
正直、病院を勧められても「でも私は太ってるから」という心の声がすぐにブレーキをかけてきます。
けれど、その知人は押し付けるわけでもなく、さらっとこう言ったんです。
「その病院、すごく親身になってくれるし、一度相談だけでもしてみたら?」
と、自分の経験を話してくれました。
知人のその病院を信頼している様子に、私の心のどこかが少しだけ動きました。
だからとりあえず「紹介された手前の義理」のような気持ちで、私はその病院を予約してみることにしたのです。
きっかけ②:断られる準備はできていた。なのに医師が言った、予想外の一言

知人の紹介という「義理」だけで予約した病院。
私は診察室の椅子に座りながらも、心の中では「どうせまた、痩せてからと言われるんだろうな」と、断られる準備を完璧に整えていました。
80kg代という私の体型を見て、先生がどんな反応をするのか、怖くてたまらなかったんです。
ところが、先生は私の不安をよそに、診察が始まってすぐにタイミング法についての説明を始めたのです。
あまりの拍子抜けに、私の方が「あれ……?」と戸惑ってしまいました。
だから私は聞きました。
「あの……前の病院では、体重が重くて治療に前向きになってもらえなかったんです」
拒絶されるのが怖くて、泣きそうになりながら伝えた私に、先生ははっきりと言ってくれました。
「いや、治療はできますよ。もちろん痩せた方が健康にも治療にも良いのは確かです。だから、ダイエットと治療、並行して進めていきましょう」
その瞬間、私の中で時間が動き出したようでした。
「お母さんになる資格がない」と誰かに決めつけられていたのではなく、私が勝手に自分をあきらめていただけだった。
「治療ができる」 その事実だけで、あんなに重かった「痩せなきゃ」という言葉が、前向きな「痩せよう!」というエネルギーに変わったのです。

その日のうちに血液検査をしたうえで、次回からその結果をもとに治療スタートとスピード感に驚いて、かつ嬉しくて泣いた覚えがあります。
「不妊治療ができる」ことが、私を88kgから救ってくれた

先生のその一言を聞いたとき、私は前の病院で「痩せろ」と言われたあの日から「痩せること」をポジティブに捉えられた気がします。
これまでの私は、「痩せなきゃ治療してもらえない(=痩せられない私は失格)」という恐怖と罪悪感だけでダイエットをしようとしていました。
だから、少しでも体重が増えると自暴自棄になり、自分をあきらめて、また食べてしまう……。そんな負のループの中にいたんです。
でも、今の病院は違いました。
今のままの私を、不妊治療のスタートラインに立たせてくれた。
「治療ができる」という具体的な希望が、私に「このチャンスを絶対に無駄にしたくない」という本気の覚悟をくれたんです。
あんなに重かった「痩せなきゃ」という言葉が、あの日を境に「治療を成功させるために、1gでも健康な体に近づこう!」というワクワクする目標に変わりました。
88kgという数字を見て、ただ絶望して自暴自棄になっていた私が、痩せるためにとまずはウォーキングを始められたのは、間違いなく「信じられる病院」に出会えたからです。
まだ妊娠はできていないけど、体重は減らせている
不妊治療を開始してから、体重は10kg減りました。
妊娠はできていませんが、「体重が減らせた」ということが思った以上にポジティブに働いています。
以前の私なら、結果が出ない時期が続くと「やっぱり太っているからだ」「どうせ私なんて」と、すぐに自分を責めてダイエットも投げ出していたはずです。
でも今は、「治療という目標」があるから、1日1日の積み重ねに意味を感じられています。

先生も毎回「今の体重は?」って聞いてくれるので、気が抜けません(笑)
そうやって自分をコントロールできている感覚が、少しずつ私に自信を取り戻させてくれました。
88kgだった頃の、鏡を見るのも嫌だった私とは、心の持ちようが全く違います。
もちろん、一番の目的は赤ちゃんを授かることです。
でも、その過程で「自分の体を大切にできるようになった自分」に出会えたことは、私にとって妊娠と同じくらい、これからの人生に必要なことだったのかもしれません。
私がここまで前向きになれたのは、先生から「なぜ体重管理が大切なのか」という理由を、医学的な視点で教えてもらったことも大きいです。
単に「見た目を細くする」のが目的ではなく、BMIを適正に近づけることで、以下のような「授かるためのメリット」があると知りました。
【BMIを下げることが不妊治療にメリットになる理由】
- ホルモンバランスが整い、排卵がスムーズになる
- 不妊治療の薬の効果が出やすくなる
- 妊娠した後のトラブル(妊娠糖尿病など)を防ぎ、母子の安全を守る
これを知ってからは、ダイエットが「自分へのダメ出し」から、「赤ちゃんが育ちやすいフカフカのベッド(体)を作るための準備」というポジティブなものに変わりました。
結果を焦って苦しくなったり泣く日ももちろんあります!
でも、とにかく「変われている自分」を信じて、これからも自分のペースで歩んでいこうと思っています。
▼10kg痩せるためにまずやめたこと▼

【まとめ】もっと早く向き合えばよかった。でも、今だからできたこともある
正直に言うと、もっと早く不妊治療と向き合っていればよかった、とは今でも思います。
あの頃の自分に、もう少し勇気があれば、違う時間の使い方ができたのかもしれません。
それでも、あのときの私は、向き合えるだけの余裕も、自分を信じる力も、きっと持っていなかったのだと思います。
「もう無理だ」とあきらめていた私が、今こうして前向きに自分と向き合えているのは、ほんの少しの偶然と、自分を信じてくれた場所に出会えたからでした。
不妊治療の病院を勧めてくれた知人には、今も感謝しています。
あの何気ない再会がなければ、私はきっと、今も不妊治療していなかったし、痩せることもできなかった。
もっと早く始めればよかった、と思う気持ちはあります。
でも同時に、あのタイミングで偶然再会できたことには、今の私なりの意味があったのだと、そう思えるようになりました。
不妊治療の結果が今後どうなるかは分かりません。それでも、「不妊治療をしていた」というこの過程は、自分の体に向き合った大切な記録として、これからも残っていくと思います。
もし今、「体重のことで不妊治療をあきらめている人」や「肥満だからと診察をためらっている人」がいるなら、私のこのブログの体験談が、ほんの少しでも「動いてみてもいいのかもしれない」と思うきっかけになれば嬉しいです。

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